拝 啓
親愛なるエニシア会員様へ
それは2008年。夏も終わりに近づいたある日のことでした。
世界はリーマンショックに端を発して、100年に一度といわれる世界金融危機が発生しました。
それに続く2012年にかけての大景気後退。
決して忘れてはならない1995年阪神淡路大震災。2011年東日本大震災。
形あるもの全てを一瞬で奪い去った光景は今でも脳裏に焼き付いています。
地球温暖化による異常気象は、甚大な台風被害や西日本豪雨、今年の九州豪雨のような大雨を降らせました。
そして2020年。それは、60年に一度と言われる「かのえね」の年。
【今まで継続していた物事に対しての判断、変化が起こり、新しいスタートとなる】
庚(かのえ)の「判断」から、子(ね)の「流動」が生まれるということであり、
じっとしていても勝手にその判断は迫られることになるようです。
そんな「かのえね」の背中を押すかのように100年に一度の新型コロナウイルス感染症の流行。
「アフターコロナ・ウイズコロナ」のニュー・ノーマルという「新しい日常」が定義されようとしています。
【実は、このニュー・ノーマルという概念】
歴史を辿れば、ITバブル後の2003年頃、アメリカ合衆国の一部で生まれたと言われてます。
世界金融危機が発生した折、「ニュー・ノーマル」は、「決して元には戻らないノーマル(常態)」・新概念として定義されました。
そして、約20年時を経て、「ニュー・ノーマル」の概念は、一気に全世界へ拡散されました。
皆さんは、いかがでしょうか?このニュー・ノーマルという新概念。地球規模の天災・災害・ウイルスなどの脅威。
そして人災とも言える景気の浮き沈みが与えるインパクトにより普遍的だと感じていた常識の変化に翻弄されていませんか?
少し日本の常識の変化に触れてみたいと思います。
かつての高度成長期の常識は、年功序列・終身雇用・企業年金・退職金制度の拡充により、
老後の安泰・安全・保障。新卒から定年退職を迎えるまで、ひとつの会社に身を捧げる事が「善」とされていました。
まさに「サラリーマン黄金時代」。
しかしその神話は バブル崩壊・世界金融危機・大景気後退を機に、「リストラ・早期退職」はやむにやまれぬ事情とされ、
さらに社会保障制度・年金制度・消費税増税などが年々改悪される現状を先送りしてきました。
ここ最近では、日本一億総活躍社会・働き方改革が提唱され、かつての古き良き時代の常識は、
「決して元には戻らない常識」として、完全に死語となりました。
しかし、よくよく考えてみてください。地球(自然)の法則。人間社会だけが特別扱いなのでしょうか?
7つの習慣の思想を引用するならば、「そもそも自然界に安定などない」という事です。身も蓋もありません。
そもそも自然界が、刻々と変化しているのであれば、人間社会も自然界に適応していかなければならないのです。
そう考えるなら、古き良き時代に創った身勝手な制度がいつまでも自然界に順応する訳もありません。結果、疲弊し歪を生じるのです。
【教訓】
①ニュー・ノーマルは警笛。不測の事態に備えよ
②常識は絶えずアップデートされなければならない
③そもそも人間社会に安定など存在しない(定年退職で人生を割り切るものではない)
最後になりますが…過去の行動(原因)が現在(結果)を支配し、現在(この瞬間)が未来(結果)を創造するのです。
言い換えると
たった今(この瞬間)が実績(過去)となり、たった今(この瞬間)が夢・ビジョン(未来)を創造するのです。
たった今(この瞬間)がいかに大切か!たった今(この瞬間)を生きなければなりません。
YOLO!(You only live once)人生は一度きり。【変化を恐れず、この瞬間をアップデート】
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。お逢いできる事を楽しみにYOLOしく!
敬 具
ノアインベスターズ株式会社
代表取締役 宮川 哲也